父の病気。
考えると涙が出る。
父の不安、母の不安を思う。
また涙がでる。
父の笑顔を思い出す。
やっぱり涙が出る。


今さら気づく。
与えられていた愛情の大きさを実感する。
父は、世界で一番私のことが好きな人だと思う。
何でそのことに気づかなかったんやろう。
無条件に与えられる愛情に、
勝手に違和感を持っていたけど、
条件をつける必要がないほど、
私は許されていたんやと思う。
その存在の大きさを今さら実感する。
私はまだまだ子どもで、
父に守ってもらわないと、自分の足では歩き切れない。


「明日病院に行くから」
「ごめんやけど、よろしく」
こんな時でも人を気遣う父のことを、
私はどれだけちゃんと見てきたんやろう。


ただ願う。
一日でも長く生きられますように。
苦しみを味わわずに済みますように。
穏やかな老後が2人に訪れますように。